橙色に広がる空に

灰色に残る雲



長くうつる二人の影も

労りはじめた街の音も

さっきと同じままなのに



僕の胸だけが

一人高鳴る










うつ向く君

締め付けられた鼓動

答えを出せずに佇む僕










心のどこかで気づいていた

君の気持ちも

僕の気持ちも




望めば手に入る

桃色に白く

脆い関係




だから知らないフリをした









触れた先から腐りそうな

熟れた甘い果実に

僕は今………