ただに なりたくて ただに なりたくて 窓枠に切り取られた 不透明な世界の中で 時折ガラス板にぶつかり 懸命に 存在感を示す 雨粒だけが鮮明だった 天から放たれた彼らは 大地を目指して駆け昇る 何を想うかは計り得ない ただ 一つの目的のために その命(メイ)をまっとうする 風に吹かれ 流されようとも 歩みを止めず 突き進む その純粋さに ただ 憧れる