でも待てよ! アンタら俺の部屋に入ったのは夢の中が初めてじゃねぇか! ありゃ一体誰の記憶だ?

「それはわしが説明しよう!」

おおう。えらく急に話に入ってきたな。寂しかったのか?

「たわけが! このワシを誰だと思っておる! 寂しいなどと言う軟弱な感情はとうの昔に捨て去っておるわ!」

これまた大きく出たな、おい。後で訂正とかってのは結構恥ずかしかったりするぞ?

「男に二言は無い!」

女だろが。ベタベタなツッコミさせるなよな!

「…………とうっ!」

またまつげかよっ! 痛い痛い痛いっ!

「元々、複数人のヴェインをリンクさせる能力はワシのものなのじゃ」

まずまつげを離せっ! 全く話が入ってこない!

「おお、すまんな」

おおお……俺の奥二重が一重になる……!

「もっかい最初からはなすかの」

いや良いです。実はちゃんと聞こえてました。

「お主……まぁ良いわ」

で? もともとおまえの能力だって?