「まあ、そんな私を見かねた
父方の母が私を引き取ってくれて

・・・でも母親は逃げたから・・・
あんまり歓迎されることはなくて。

ある日ね、学校の工事で
給食が5日間止まるから
お弁当になることになったの。

お金を渡されること覚悟で
そのこと言ったの。

そしたら、次の日の朝
誰もいない食卓テーブルに
弁当箱が置かれてた。

やっぱり私、
愛されてたのかなって、
すごいすごい嬉しくて、
学校行く道の途中で
お弁当箱を開けたんだ。

でもそのお弁当箱には
コンビニで買ったようなパンが
そのまま押し込められてるだけだった。