「えっ?」

「ちょっと話したい気分っていうか・・・・
春になら、話しても
大丈夫かなって。」

私と同じこと思ってたんだ・・・・。

「・・・私でいいなら、
聞かせて・・・?」

真希はゆっくり頷くと
話し始めた。

「私の家族はね、
私が小さい頃は幸せだった。
普通に3人で暮らして。

でも父に仕事がなくなって
家にいるようになってから
父はお酒をやめなくなった。

元々酒癖の悪かった父は
泥酔して私たちに手を上げるようになった。

そんな父に愛想をつかした母は
私をおいて家を出た。」