美香SIDE

退屈な一日がまた半分過ぎようとしている。

呼吸するのがやっと・・


また嫌な夜が来るかと思うと、気分が沈んでいくよ。



あの店員の「男狩りするなよ」の言葉に少しだけ腹を立てたけど

だけど

やってる事はあの店員が言うこととあまり変わらない気がして、深いため息を落としていた。



「お前・・・何ため息してるんだ?」

その声に振り向くと、少し意地悪そうな笑顔をした海野先生がいる。

「何?俺の居残り思い出しちゃってため息?」


「・・・」


最近気がついたんだけど・・この先生かなりのS男。

顔に似合わずの、上から目線だし。


「まぁ。あと1週間したら解放してやるよ。お前飲み込みいいからそのぐらいで学力おいつくだろう」

私の頭をポンポンと大きな手で叩いていった。


ほめられてるのか・・


馬鹿にされてるのか・・




「今日も待ってるよ?個人レッスン♪」