戸を開け

靴を脱いで

静かに中に入った




リビングの戸を開け

周りを見渡した

誰の姿もなかった



あたしは少しホッとして

寝室に向かった


寝室の戸に手をかけた

そのとき…





中から女の喘ぎ声が

聞こえてきた


あたしはまた

涙が溢れてきた




でも自分にムチを打ち

寝室の戸を開けた




あたしが入ってきて

2人の動きが止まった






「…慧優?」

慧優
「…えっ!あっ!ちょっと!」


「あぁ〜元カノ?」


「なにやってんの?元カノ?あたしいつから元カノになったの?」


「元カノじゃないん?慧優別れたって言ったじゃん!?」


「どぉ〜ゆうこと?」


そんなやりとりを

してると


「ガチャ」



そこへ成華サン達が

入ってきた