「結構…寒いな………」



もう春なのに肌寒い



風が…冷たいんだな




「春になりたてだもんねっ…あ!!学校の桜…咲いてたよ?」




「まじかー♪見たい見たい!!!バイク発見!!!」




「お!!ひっさびさだねぇ♪」





鍵を差し込む




ーブロロロロンッ





「うし。ほれ、しぃ。特等席♪」




おれは、"ぽんぽん"と後ろの席を軽く叩いた




「うんっっ!!!」



しいが笑顔で後ろに座る




やっぱ可愛い
全てかわいーわあーっ





「ちゃんと捕まってろよ?とばすかんなっ」




「わかってるよーっ」



ーぎゅっ




しぃが俺につかまった途端、
いつものしぃの香水の優しい香りがした。




落ち着く。








俺はバイクを学校まで走らせた







この時間が永遠に続いてほしいと

心から思った。