ー識伊sideー




「ふぁぁああ……」



眠いよぉ…んぐ…



時計を見ると
夕方の4時過ぎを指している。



「こんなに寝ちゃったんだぁ」




ふぅ。とため息をついて
横をむくと




「か……魁兄………?」




魁兄がソファーで横になって寝ている。




あたしの部屋で寝てたんだ。




あ、さっき…あたしが…怒ってるそぶり見せたから?




「ごめんね?…」




魁兄はかっこいい。
まつげ長すぎだよ………




誰もが羨ましくなる綺麗な顔
足長いし…
髪の毛は金髪でサラサラ…





あたしなんかの…本当に兄妹なのかな?って思っちゃうよ。





「ん……しぃ?」




魁兄が目を覚ました。




「あ…おはょ…さっきはごめんね?………」




ーぎゅっ




「ずっと…抱きしめてていい?」




「か…魁兄……?」





「離れんな……」




「うん………」







どうか神様。
今だけ……許して下さい。