学校に着くと、

職員室の灯りがついていた。


駐車場にある車は、

バスケ部の顧問の先生と

知らない先生の車だけだった。




お母さんは

一旦家に戻ると言うので、

私は一人体育館前で

一般の人が来るのを待っていた。








誰も来ない…。






夜の学校は怖いし、

夜はまだ寒かったから、


私は恐る恐る職員室の方に向かった。






…コンコンコン。とノックしてみた。




…ッガラガラガラ。




『…っ吉沢!!??

なんでこんな時間に学校おるんや?

てゆーか、ビビらすなよ!!!』






ドアを開けたのは白石先生だった。