あなたの悲しみは
人の形がした
私はその人形が
私をみて
怯えるのを感じた
私の中に住まう
空腹の獣が
私の顔を唇を目の光を
支配する気配を感じた時
凍えた身震いで
体が音をたてた
再びの沈黙に何を信じる
花弁の舞うこの世界は
確かに此処にあるのに
あまりの流離いで
迷い疲れて
こだまする
世界の悲鳴に
耳を塞いで