なんてこと
これが伝わらないなんて
私に迷う余地などなく
もう取り繕う術もなく
走っていく脅迫に
膝をつき
曇り空を仰ぐばかり
消滅した輪廻の記憶が
わたかまりを生むばかり
何でこんな単純なこと
あなたを探すこの道程
どうか気付いて
立ち止まって
私を感じて
この震える魂を
あなたの腕で抱きしめて
間違いだらけの
苦しさも
あなたを受け入れることで報われる
二人で
地獄へ
何も感じることができないくらい
深みへ堕ちて
虚無の果てにあるのは
過ちの悟り
教典を焼き捨てて
あなたの綴った悲しい運命を
私が背負う
あなたの傷が私の血に
滴る無気力を舐めて
酷い火傷を私も喰らう
痛みの絶えないこの肉体を晒し無様に悶えて
それでもいい
あなたが私を抱いてくれれば