かなぐり捨てたい願望が浮かぶことなどなかった
私はいつも抱えて
抱えて
抱え続けて
重みに意味を見い出して
それをよしとしてきた
善と悪があるなら
私はいつも悪を忌む善だった
私のその世界観が
すべてを歪めているとしたら
私の中の私が
私を閉じ込めているとしたら
かかしに怯える少年のよう追い詰めたのも
それに恐怖を感じたのも
それから逃れられないふりを強かにやりとおしたのも虚しく
悲しみを吸いとるのについにこの胸で飽和した脆く醜い結晶が
自分をそんな自分の一人芝居に
自棄になって突っ伏す時が近付いてる
安定が平凡なんじゃない
とどまらない意志が
私を弱くしてる
脆弱な愛に
魂をつぎ込む生き方は
そろそろ限界に
助けて私という矛盾を