求め続けたもの
出会いがもたらす変化
大切にしてるもの
大切にしてるだろうか
悪びれない夜会
ひとりだけの夢
無口に探す鍵
そんなものはないと何度でも打ちのめして
私は氷をかじる
握りしめた朝の苦痛
飲み下した昼の震撼
引き続き訪れる夜の声
これが私だと
何度も何度もいい忘れて
道をかけぬけ
茎をなぎ
土に寝転ぶそんな無邪気
私には遠い幻
この世のすべてが
呻く理由
揺らぐ私の根底に
見ず知らずの空白
そのわけを探しに
駆けて眠る
また今日が閉じる
気絶
からくりがばれるのを
執拗に恐れて
縮こまる未来
舶来の戦利品
記憶のカーテンの奥に
勇気あるためらいを
的を射るより容易い
そんな不安がよぎるのを
両手で否定したい