見失い見失い
こうして続くこの観覧車に
閉じ込められて
真下へ真下へ昇っていく
この時の続きは許されるのか
私は広がりなど求めずに
それでも延長する空間の中で自覚に苦しむまま
軋轢を隠し通す
信じながら譜面をなぞれば
いつかこのメロディーは
転調するんだろうか
ゆめゆめ思わなかった
私が見失った至福が
遠い海沿いで
波に流されていること
飛び込んだ私を
呑み込むのが海洋のルールで
許さないのが
人の掟
滅びた情熱が
浮遊するこの空で
固まった足元を
溶かそうと
熱を探して
氷に埋もれる
マンモスの着ぐるみが
この叫びすら
閉じ込めて
もう微かにしか
届かない私を
見つけて下さい