揺らがないものは
真っ赤に結ばれたものだと思ってた
私はイヴだけの子供で
はぐれた群れさえ
知らないまま
違う場所で生きはじめた
私を
信仰があれば世界は水彩を放つのか
諦めという囁きさえ
この眼は捉えず
飛び散る塵ばかりが
この胸に
入ってくるばかり
濡れた寒気に鋭い目で
空を睨み返したい
そんな余力も
私には遠くて