独りきりで
あなたは大切な屍と
祝杯をあげる
悟りきれないという覚りを
その肩に
しょいながら
駆け抜けてきた栄光は
今のあなたには無に等しい
裁きが待つまとまりのない時間を
まとまりなく
過ごす孤独
我が身のために生きてきたことを悔いるばかりに
悲しみにくれる懺悔の渦に
溺れていくばかり
捧げられた献身に
報いることの叶わない
葛藤
何よりも大切なものを失った
虚無と寒気にさらされて
それでも
繋がりを信じて
信じきりたくて
苦悩する
明るい声色の陰に
突き刺さるほどの痛みを
匿って
花をみては
共に花を愛でた時を思い
安らぎと搾りだされる涙で
心は安定を忘れ
安堵を忘れ
飼い慣らせない
自分の魂を
捨て去るほど
若くなどない
どうすればいい
忘れられていく
寂しさは
支配を弱めない