「藤咲さん…ちょっと来て。」
「なーに?」
「ちょっと…話あって。」
「??」

何か知らないが、中庭に、来た。
何か、悪いことしたかな…?

「あ、あの…」
「な、何ですか…?」
「俺、川上って言うんだけど、知ってるかな?」

…かわかみ?
カワセミじゃなくて?

「ごめん…」
「別に良いんだ…っ、けど。」
「けど?」

その、カワセミ君は
髪の毛ツンツンで何て言うか
スポーツ系の優しそうな人だった。
顔を真っ赤にして、こっちを見てる。

「実は俺…。」

周りに人が集まってる。
何だろう、これ。
2週間前も、こんなことあったなぁ。
確か、理科室だった。気がする。

「藤咲さんのこと…」