「…ッ」


自分でもわかるくらい顔が歪んでいる 



ジャリッと石を踏んでしまった 



「…ぁ…社長…すみませんこんなお恥ずかしい所をお見せして…」



「いや…寧ろそっちの方が葉音くんらしいじゃないか…いつも無表情じゃ疲れるだろう?…せめて俺の前では笑ったり、泣いたりしてくれ」


「ッ、はい」


そう言った葉音くんの笑顔が見て心臓が煩くなるのがわかった 



















胸に咲いた季節外れの桜色の思い―――――




どうかあなたに届いてください―――――