夷月の家は
お前、なに?


会社でもやってんの?


ってくらいの大きさ
だったり。


がちゃ


「あ、いらっしゃい」


リビングらしきところ
から出て来たのは、
夷月のお母さんだった。


「あの、これケーキ
 なんですけど!」


「あら、気使わなくて
 いいのに。」


あの日から会って
なかったけどお母さんは
すごく親切にしてくれた。