「えっと、君の名前は？」


「あ、こ、琴絵です。」


「琴絵ちゃんか。
　あんまり女の子が無理しちゃ
　だめだからね～？」


そういってその人は
その場を離れて行ってしまった。


「え、あ!!　あの!!!
　名前教えてくれませんか???」


その人は振り返り、
あたしに微笑みかけた。


「吉岡　夷月（ｲﾂｷ）!!」


それがあたしと夷月との出会い。


あたしが中学２年の出来事だった。


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