ガラッ


「話は済んだ?」


「あ、はい。」


時間はもう7時を
回った頃だった。


あたしは両親に
電話をして学校まで
迎えに来て貰った。


「先輩、ありがとう
 ございました。」


理菜先輩は最後まで
あたしと目をあわしては
くれなかった。


あたしは車の後部座席
から先輩が見えなくなる
まで………。



大好きな人最後の姿を
眺めていた。