「もう佑太って呼んでくれないわけ?」


少し甘えてみた。どうかな?


「…呼んでほしいの?」


「これだけじゃ足んないし」


ストラップを見せる。


「佑太って呼んだらいいものあげる。」


「いいものって?」


「言ったらね。」


静華は黙り込んでしまった。しばらくしてから、


「……祐、太。」