別に俺じゃなくても良いだろう…




「駄目!翔吾じゃなきゃ駄目!」




「?なんで?」




「なっ、なんでって…」




神子は顔を俯けて、何も言わなくなった




?、俺なんか言った?





「う、うるさい!とにかく漁るの!」




出た、『うるさい』




こいつ、自分の立場が不利になると必ずそう誤魔化す





俺の本棚をまた漁ろうとしている神子をもう一回、こっちに連れ戻した





「止めないでよーーー!!」




「だから、なんで漁ろうとすんだよ」





ジタバタと暴れる神子




何を考えてるか、本当にわかんないんだよな…