そうあのころの俺じゃないんだ…








あの頃とはつまり3年生の時の夏の肝試し





名前順でペアを組まされた俺たち




もちろん、俺は神子と組んだ




餓鬼のころから、おばけとか幽霊とか苦手だった俺は始まる前から顔色が悪かったと思う




そんな俺に気付いたのか、神子が…




「どしたんだ?体調が優れないのか?」




「い、いや…大丈夫…」




俺の態度に何かを察した神子はニヤリと不気味に笑った





「片桐、もしかしておばけ怖いの~?」




ギクッ





「ま、まさか!」




「だよねー、怖いはずないもんねー。男の子だもん」




ズケズケと俺の気にしてる事を気にせずに言う