「京平・・・」



携帯に出た、私の様子を察した




京平・・・




すぐに迎えに来てくれた。




京平・・・




その日は




昌の体温と違った腕の中で




泣きじゃくりながら




昔の自分を垣間見た気がした。




心の奥底には




最愛の人の笑顔が




写っては消え写っては消えを




繰り返していた。