「はい、Ｓ株式会社でございます。」


月曜日の朝はなんでこんなにけだるいのだろうか。
欠伸を堪えながらパソコンでメールチェックをする。


あたしは某ＩＴ企業の営業をしている。入社二年目。まだまだ修業中の日々だ。


「高梁、ちょっといいか？」
「はい？なんでしょう古泉課長。」


課長に呼ばれ、あたしは立ち上がった。


「高梁の進めている、Ｙ会社のシステム構築プロジェクトだが、今度グループ会社から新しいメンバーが加わることになった。今から上長とご挨拶に来る様だから、私と一緒に会議室に来てくれ。」
「わかりました。」


課長と共に会議室で待つ。
「高梁と歳も近いから、話しやすいと思うよ。色々教わってＩＴの知識をどんどん身につけてくれよ。」
「はい、わかり…」


その時、ドアを叩く音がした。
コンコン


「すみません、Ｍ株式会社の桜井ですが…」



「はい、どうぞ。」
「失礼します…」