「はよこっち来い。」


ウチは国語の官永先生ってゆうハゲに手をつかまれた。


「離せやっ!」


ウチの反抗は虚しく学年職員室に連れて行かれた。



―――――――――――――


「だからスイマセンってゆってるやろ!?もぉええやん。」


「許してほしい?」


「教室帰してくれるんやったら。」


「ほんじゃぁそこ座れ。」


「なんで?」


「いいから。」


とりあえずコイツと長く2人きりで教室におるのが嫌やったから、素直に官永の言う事を聞いた。


「じゃぁ目瞑って。」


何で?て思って首を傾げた。でもウチはめんどくさかったから聞かへんかった。


目を瞑った瞬間手に違和感を感じた。

・・・ウチ官永に手縛られてる。抜けへん・・・

目を開けた。

真っ暗。

何も見えへん。

目隠しされてる。


「何やってんねん」