ー とくん・・・っ ー




あたしは確かに、胸が高鳴るのを感じた。




「実月ーっ・・・って。
あれれー?お目当てでも見つけちゃった??」



「・・・・うん・・・かっこ・・・いいー」



ただ、見とれるしかなくて。


もう、先輩のすべてに。



髪、顔、仕草、話し方ー・・・



そんな小さな事さえに、


目と、心を。






奪われていたんだー・・・