その後、雄輔に家まで送ってもらった。
家に着いたのは一時半を過ぎていた。
お母さんに電話をかけるとすぐに家の玄関を開けてくれた。
私と雄輔が一緒に居た事に対して凄く驚いている様子だったが、
雄輔がゆっくりと、お母さんに説明してくれた。
雄輔が夜、コンビニに行こうと思い、車を走らせていると
たまたま公園のベンチに座り込む愛を見かけたと。
愛は足をケガしていて歩けなかったし、携帯の充電も切れていた、なのでひとまず足の手当てをしていたと。
「…そうだったんですか。本当にありがとうございました」
お母さんは雄輔に深々と頭を下げていた。
「いえ!俺は大したことしてませんよ、では、夜分に失礼しました。」
雄輔はお母さんにそう言うと、私のほうを見て
「足、お大事に。」
と言って帰っていった。