それから私は、週に二回の授業の時間だけは真剣に勉強した。


雄輔がすごく丁寧に教えてくれたおかげで、私は少しだけ勉強が好きになっていた。






「愛!やればできんじゃん。」
モギテストの丸付けをし終わった雄輔が言った。





「へへっ、まぁね〜!」

ここ最近、少しずつだが点数がよくなってきた。





「調子に乗らず、この調子で頑張れよっ!」





私は雄輔に誉められるのが嬉しくて、もっと誉められたくて、
勉強を頑張った。






たつやとは相変わらず続いているが、最近会ってない…。
連絡もあまりとってない。
これって、付き合ってるっていうのかな…?






「愛!なにボーッとしてんの?」

雄輔の声にハッとした。



「ごめんごめん、何でもない!さて、続きやろっ?」



集中しなきゃ!