――3年前…



「愛、今日から家庭教師の先生にきてもらうことにしたから。」


突然お母さんが言った。


「はぁ!?私聞いてないんだけど。そんな見ず知らずの奴と一緒に勉強なんてしないから。」





当時の私は反抗期まっさかりで結構やんちゃしてた。
夏休みに入ってから髪も金髪にして、友達と毎日遊びまくっていた。


受験生だっていうのに
勉強はまったくしていなかった。
あの頃は、夢もなくて将来とか高校とか
どうでもいいって思ってた。


ただ、その時が楽しければオッケーみたいな考えだった。




「とにかく、授業は受けてもらいます。このままだと、
行ける高校ないわよ?中卒なんて、、「「あーはいはい!!!」」


お母さんの言葉をさえぎるように私が言った。




「授業受けりゃいーんだろ?わかったよ。」





「ならよかった、毎週月曜と木曜、7時から10時までだから。」