『先生、あたし補習することないと思いますけど…』


桜は、かなり怒ってる。


怒ってる原因はわかってる。


俺が、真美先生といて電話をかけなかったからだ。


でも本当に真美先生と何もあやしいことはない。


『桜、この前はごめんな』


『用はそれだけですか?』


『じゃあ失礼します。』


『桜』


俺は桜の腕をつかんだ。


話を聞いてもらおうと思って思わず強く握ってしまった。


『離して!!』