いつもの教室
先生は平然と数学の授業をしてる。
あたしは、先生の授業なんてまともに聞けない。
『先生、すみません。』
『お腹が痛いので帰らして下さい。』
あたしはウソをついた。
先生にもウソってばれてるよね?
でもどうしても先生の顔見たくなかった。
『大丈夫か?』
『保健室で休んでいくか?』
そんな余分な心配なんていらない。
あたしはただ先生の顔見たくないの!!
昨日何があったか知りたいの!!
嫌だ!!
どうしよう…
先生のバカ
祐斗のバカ
バカ…
涙が頬をつたわってる
あたしは抑えきれず泣いてしまった。
『わかった。今日は帰りなさい。』
先生はそういって授業を続けた。
夜になると携帯の着信のディスプレイは、祐斗の名前で埋め尽くされていた。
あたしは、出ることはなかった。
それから毎日のように先生は、電話してくる。
大人げないのはわかってるけど携帯を無視した。
一週間が過ぎた頃先生は補習だといってあたしを呼び出した。
先生はウソをついて呼び出した。
そうやってまたあたしにウソの言い訳するの?
今のあたしは祐斗を信じれない
あたしがいる。
『先生、あたし補習することないと思いますけど…』
桜は、かなり怒ってる。
怒ってる原因はわかってる。
俺が、真美先生といて電話をかけなかったからだ。
でも本当に真美先生と何もあやしいことはない。
『桜、この前はごめんな』
『用はそれだけですか?』
『じゃあ失礼します。』
『桜』
俺は桜の腕をつかんだ。
話を聞いてもらおうと思って思わず強く握ってしまった。
『離して!!』
『桜誤解してるだろ…』
『俺は何もやましいことはしていない。』
『じゃどうして…』
『どうして電話してくれなかったの?』
そういいながら桜は、目に涙をためながら唇をかみしめている。
『それは、真美先生がよっぱらてて』
『だから?』
もういいよ。
俺はいいわけになると思って話すのをやめた。
『桜は、俺信じれないんだろ。』
『じゃあもういいよ』
そういって教室に桜を残して出ていった。
あの別れから何日たったのだろう?
別れても桜への思いは変わらない。
別れても教室で桜を見ることはできた。
でももうすぐ夏休み。
1か月のうち出校日の2回しか会えない。
あいかわず真美先生は俺の気を引こうとしてる。
でも俺は、桜しか見えない。
やっぱりもう一度
もう一度だけ話してわかってもらえないのなら忘れよう。
そして、俺は桜を呼び止めた。
『桜、ごめん俺しつこいかもしれないけどやっぱりお前の事忘れられない。』
これで桜が俺に対する気持ちがわかる。
『信じていいの?』
桜からの言葉嬉しかった。
『もちろんだよ。』
そういいながら俺は、桜を抱きしめた。
俺は嬉しくて…
桜を家に誘った。
学校の付近は学生がいる。
ばれないようにするのに必死だった。
でもばれたらばれたでいいと思えるほど桜を愛してる。
桜と離れたくない。