それから桜の様子を知らせるために電話をかけあった。


いじめられてることもすべて話した。


麻生ちゃんは泣きながら


『あいつを助けてくれ』


って俺に頼んでくるんだ。


男なのに泣きながら年下の俺に。


桜に対する一途な態度に俺は負けた。


麻生ちゃんの代わりに俺が卒業式まであいつを守ってやるって決めたんだ。