あたしは、
苦しくて
切なくて
でも祐斗がいてくれたから
祐斗が助けてくれたから
周りの友達が支えてくれたから
祐斗のおかげで
今日迎えることができたよ。
私は、祐斗に頼ってばかりだったね。
あたしは強くなるよ。
だから明日からあなたの事忘れる努力します。
『桜!!』
『今日夜クラスのみんな集まってパーと騒ぐよ。』
『あたしは…』
『これはクラス全員強制参加』
『それから、裕太がクリスマスに渡した指輪間違えたから今日持ってきてだって。』
やっぱり間違えてたんだ。
優花に誘われ近くのパーティ会場へ。
ほんとクラス誰一人かけることなく来てた。
『じゃあ今日は卒業記念ってことでパーとやろうぜ!!』
そういって裕太主催でパーティが行われた。
≪ガラッ≫
パーティ会場は盛り上がりあたしはドアの音に気がつかなかった。
『麻生ちゃん遅いよ!!』
えっ!!
裕太の声で振り向くとそこには…
祐斗がいた。
あの事件の後、俺と優花と連れの同じクラス健と3人で麻生ちゃんの家に行った。
あることを確かめたくて家を調べ一時間もかけて電車で麻生のアパートに向かう。
たぶん俺は桜が好きだったからそこまでしたんだろう。
『ピンポーン♪』
『ハイ。』
いつものスーツの麻生ちゃんじゃなくてスエットを着たおっちゃんになってた。
『どうした?』
麻生ちゃんは俺らを家に入れてくれた。
麻生ちゃんが謹慎になって3日目。
部屋には引越センターの段ボールの山。
『麻生ちゃん引っ越すの?』
『あぁ。』
もうこの時は飛ばされるのはわかってたんだろう。
『俺たち、麻生ちゃんに聞きたいことがあって…』
『なんだ?』
『麻生ちゃんって桜と付き合ってんだろ?』
『・・・・・』
麻生ちゃんは黙ったままだ。
『俺たちも職員室で騒ぎ聞いて見に行ったけど…』
『いくら教師だからって生徒守るためにあそこまでできないぜ。』
麻生ちゃんはずっとうつむいたままだった。
『俺たち、桜を守ってやりてーんだよ!!』
『あんな状態であんたまでいなくなったら桜はどうなるんだよ!!』
麻生ちゃんはゆっくり語りだした。
6月ごろから付き合いだし今は理由があって離れてるけど卒業したらまた付き合うと。
麻生ちゃんに頼まれた。
『今は俺はそばにいてやれない。』
『お前たちだけが頼りだ。』
『あいつの事頼んだぞ!!』
そういって目を潤ませていた。
『桜にはいわないのかよ?』
『あいつの事だから私のせいでって悩むだけだ。』
『俺はあいつを必ず迎えに行く。』
『それまで頼んだ。』
そういいながら麻生ちゃんは俺たちに頭を下げた。
それから桜の様子を知らせるために電話をかけあった。
いじめられてることもすべて話した。
麻生ちゃんは泣きながら
『あいつを助けてくれ』
って俺に頼んでくるんだ。
男なのに泣きながら年下の俺に。
桜に対する一途な態度に俺は負けた。
麻生ちゃんの代わりに俺が卒業式まであいつを守ってやるって決めたんだ。
【クリスマス】
麻生ちゃんから連絡があった。
桜に渡してもらいたいものがあるって。
俺たちは待ち合わせをし麻生ちゃんがはめることになる指輪を桜に渡した。
桜の指輪を渡すと俺からって勘違いされても困るし俺が麻生ちゃんのを持たせた。
桜はきょとんとしてたけど当然だよな。
男ものだから…
俺何やってんだろ?
目の前でこんなに泣いて苦しんでる桜
俺の女にしたいって葛藤と麻生ちゃんとの男同士の約束が俺の心の中で揺れ動く。
とりあえず麻生ちゃんに頼まれた指輪を渡して帰った。