自転車に乗って、数時間前に通った道を走り出す。
来る時は、まさかこんな風になると思って無かった。
私高島君の彼女になったんだ…。
自然と来る時より、高島君にくっついて寄り添ってみる。
高島君も気がついて、振向いて笑いかけてくれる。
次会えるのが、楽しみで仕方ない。
でも、やっぱり帰り道、駅まではとても早く感じた。
あっと言う間に駅について、自転車から下りる。
「気をつけてかえるんだよ?着いたらメールして。
あっあとクリスマスまで、時間ないし 俺もバイト詰まってるから、今回プレゼントはお互いになしね。」
「うん…。
そうだね。私も部活で行けないし。了解!
じゃぁ、またね!」
ちょっとガッカリしたけど、仕方ない。
一緒に過ごせるだけでも、幸せだよね。
そう思って元気に別れる。
高島君は、ごめんのポーズで私を送り出した。
電車がすぐに来て、空いていた席に座る。
駅の外に出た高島君に、窓越しに手を振ると笑顔でかえしてくれた。