「クリスマスどうする?
24日部活あるの?」
私を抱き締めたまま、高島君が聞く。
「24日はないよ。
25日はあるけど…。」
高島君に包まれたまま、私は答える。
「じゃぁ、24日終業式終ったら、一緒にかえろっか。」
一緒に?
学校終って彼氏と一緒に帰るなんて、ずっと憧れてた。
嬉しい!
「うん!」
私は嬉しさで、急に元気答える。
高島君はそんな私を見て、また優しく微笑んで髪をなでて
さっきより優しくキスをした。
「帰したくないけど、家まで送って行けないから、そろそろ駅に送って行かないと…。」
そう言って、私のマフラーに高島君の香水をつけて
私に巻いた。
高島君の香り…。
名残惜しかったけど、時間も時間だったので、2人で家を出た。