「暗くなってきちゃったし、そろそろ送って行くよ。」



そう言って私の横に座って、私にマフラーを掛ける。



肩に高島君の手がふれた。



―グイッ




!?





私の肩が高島君に引き寄せられた。

同時に私の唇に何かがふれた。




キ…ス…?




一瞬触れた唇を放して、高島君が私をのぞき込む。



「俺と付き合って?」







恥ずかしくて、
うつむいていた顔をあげると、また唇が触れそうな位顔が近くて瞳しか見えない。



―ドキドキドキドキドキドキ




もぅ、今まで感じた事がないくらい胸がドキドキしてる。



やっとで



「うん。」



と返事をする。

高島君は、ほっとした様に微笑んで、

私を抱き締めて


またキス。




脳みそが、体がトロトロにとけてしまいそう。



ドキドキだけど、幸せな気持ちで満たされる。




私のファーストキス。