みんな懐かしいなぁ。
そう思いながら見て居ると、宮田くんも写って居るのを発見する。
なぉも見たかっただろうなぁ
って思いながら、でもなぉの思いを高島君に言う訳にいかないから、私が代わりにしっかり見といた。
色んな思い出話が、写真を見ながら沢山出てくる。
この子はどこの学校に行ってるとか、誰と誰が付き合っててとか。
会話が弾みすぎて、気がつくと外が暗くなってきていた。
高島君の部屋の窓は、丁度東向き。
もうすぐ夕日が沈む…。
ここから見える物がどんどんオレンジ色に染まっていく。街も川もこの部屋の中も。
「すごいね。きれー。」
部屋からこんな夕日が見れるなんて羨ましい。
「これは俺の部屋の自慢なんだ。」
そう言って私に優しく微笑む。
その笑顔が、あまりにも素敵でクラクラする。
また私のドキドキが
フルスピードで加速していく。
ドキドキした胸が苦しい位に。