「でもね。昨日歩がこの話してくれた時、歩は実莉と高島君がうまく行けばいいなって言ってた。」



え?

希美の言葉驚く。



「…なんで?」



「実莉だから、良いんだって。見た目だけで、ただキャーキャー言ってる女子とかなら、やり切れない気持になるけど、
昔から知ってる実莉なら、良いと思えたんだって。」



そう言って希美は微笑む。


「…そっか。」



私は、歩の思を有り難く心に刻み付ける。




「歩は、実莉が気にするといけないから、言わないでおくって言ってたけど、実莉ちょっと歩の様子違ってたの気付いてたでしょ?
だから知ってた方が良いと思って。
実莉に精一杯頑張って欲しいしね…。
あっ!教えたのは歩には内緒ね。」



私を見て、いつもの様に元気な笑顔でニカッとする。


私も笑って



「オッケー黙っとく。
でも、教えてくれてありがとう!」



2人で笑いあった。