部活の帰り道。



昨日の丁度この時間は、高島と一緒に居たんだな…。



歩きながら ひときわ明るい一番星を見つけて、ふと昨日の事を思い出す。


けど、ポッカリ心が淋しいのは昨日を思い出したからじゃない。


今日は、電車組と一緒。


だけど、なぉがいない。

なぉの捻挫した足を心配したダイTが、車で家まで送っていった。


なぉは大丈夫だろうか。

あの話の続きを聞いてあげられなかったけど、ショックを受けてるはずだ…。




希美がぼんやりとつぶやく。


「何か1人居ないだけで、だいぶ少なく感じるねぇ。」



みんながうなずく。

思っている事は、みんな一緒だったみたい。



「そうだね。」



私が言うと、希美が思い出した様に



「そういえば昨日はどうだったの?」



ワクワクした瞳で聞いて来た。
大まかに話すと



「そぉかぁ~良かったじゃん。いぃなぁ。」



そう言ってニンマリしてる。
でも少し真を空けて、真剣な顔で、話を始めた。