「なぉ…。
真由子達酷いね。そんな事言って。」



なぉは黙る。



「なんかそういえば前にちょっと聞いた事あるんだけど、真由子といつも一緒にいる、舞美(マミ)って子が宮田君の事気に入ってるとかいってなかったっけ?」



それを聞いたなぉが、一言だけ口を開く。



「多分それだと思う。
昨日も一緒にいたし。」



それだけ言って黙るなぉの表情見てると切ない。


でも、そうだとしたら余計に酷い。
自分の友達の好きな人の事、悪く言って他の子に圧力かけるなんて。


人としてどうなの?



「正面からぶつかって、嫌がらせされても嫌だし…。

どうしよう。」



なぉがそう言って、深く溜め息をついて
無理をした笑顔を私に向けた。