「じゃあ私、フレッシュトマトのパスタにする。高島君は?」


「俺はねぇ。イカスミパスタとマルゲリータと…。」



そういってサイドメニューのページで迷ってる。



「あとねぇポテトかなっ。
立野さんも食うでしょ?」



そう言ってウエイターを呼んで注文。


「どうだった?今日のバレーは?」



急に話をふられて、一瞬歩の事が脳裏をよぎる。



「今日もハードだった。
私汗臭くなぃ?」



わざわざ、自分から出さなくていい事聞いちゃったし…。


「大丈夫だよ。
大丈夫って臭いとかしじゃ無いよ?
…女の子のいい匂いがする。」



真顔で、すんなりそんな事言うから
顔から火を噴いてるんじゃないかと思う位一瞬で熱くなった。



「たっ高島君も、良い匂いしたよ。さっき自転車乗ってた時。
香水?」



そう聞き返すのがやっとだった。



「ちょっとつけて来た。
女の子とお出かけだから☆」


そう言ってニカッっと、子供みたいな笑顔。

もぅ反則だよ。
そんな女の子の母性本能くすぐりまくる笑顔。