「何か、2人のお陰で落ち着いてきた。
ありがとう!」



2人に感謝する。

歩が悪いとかじゃないのに、さっきのままの気持ちで行っても、きっと私は上の空だったと思う。


最悪の場合、楽しめなかった理由を心のどこかで歩のせいにして

自分で自分に幻滅する所だった。


ホントにそれじゃ高島君にも歩にも失礼だね。


良かった2人に聞いて貰って。
私の心にモヤモヤっとかかっていた、霧が晴れていく気がした。


よし!!
そうだよ
楽しまなきゃ!



「私頑張って来る!」



私が宣言した時

学校のフェンスの先の曲り角から自転車にのった、高島君が来たのが見えた。



姿を見て、私の胸の鼓動が早くなって行くのを感じた。