少し経って、絵理もごめんね~って言いながら到着。

お互いのおかずを交換したり、噂話してみたり…。

授業中はなかなか進まない時計が、楽しいとどんどん過ぎて行く。




ある程度食べ終えて、
ちょうど私の横に座っていたさっぱりとしたショートカットに元気な笑顔が似合う
1年生のエースで、小学生の時も5年生まで一緒だった歩(アユム)に話しかける。



「ねぇ高島君もここだったんだねぇ。この前3階行った時会ってびっくりしちゃったょ。」



すると歩はちょっとびっくりしたように、



「あっ!知らなかったんだ。」


うん。とうなずく私に歩が尋ねる。



「そいで、なんかあったの?」



「う…うぅん。なんで?」



私が何となく聞き返すと、



「何でもないよ。気にしないで!」



笑ってそう言う歩の笑顔が曇って見えた。