「ゴメン…。」
私の願い入れにも、もぅ高島君は、ゴメンって言うだけだった。
何度別れたくないって言っても、何度悪いところを直すって言っても、高島君はやっぱり一言
『ゴメン…。』
繰り返し言うだけだった。
何度か同じ様なやり取りをして、私は悟った。
もぅムリなんだな…。
高島君の中でもぅ終わったんだな…。
「高島君…？」
『うん？』
私が呼びかけると、高島君は優しい声で返事をする。
こんな時に、そんなに優しい声で返事しないでよ…。
言いそうになって、とどまる。
「いっぱい泣いて…困らせて…ゴメン。」
『困ってないよ。
悪いのは俺だから、泣きやむまでいるよ？』
優しい言葉に、また止まりかけた涙が溢れる。
「そんなこと…また…泣いちゃう…じゃん。」
『…ゴメン。』
あんまり申し訳無さそうに謝るから、なんかおかしくて思わず"ふふっ"て笑っちゃった。
