高島君を目で追う。
ジャージを膝下で止めて、普段見えないふくらはぎが男っぽい…。
ボールさばきも、オフェンスもキレイにやる。
Tシャツから長く伸びた二の腕も、程よく筋肉がついててステキ…!
あの腕に抱き締められてるのかぁ…♪
なんて妄想して、1人でちょっと赤くなる私。
高島君がドリブルしていたボールを、誰かが凄いスピードで奪った。
「「宮田~!行け~!!」」
鮮やかにボールを奪ったのは、宮田君だった。
歓声が湧き上がる。
なぉを見ると、指をギュッと膝の上で組んで祈る様に、控え目だけど瞳は強いまなざしで応援してる。
やっぱり凄く好きなんだな。
なぉの横顔をみて思った。
恋をしてる顔だね!
私も高島君に目線を戻す。
みんな真剣にボールを追いかけてる。
何度も高島君と宮田君は、ボールを奪いあった。
結果はG組の勝ち。
1点差だった。
宮田君が最後に3ポイントを決めた。
ポイントが入った時、高島君はがっかりしてたけど、試合が終って2人はもぅ、いつも通り仲良く話てる。