『はい?
どうした?』



電話口から高島君の声。
低くて甘い…。

聞くだけで安心する。



『実莉?』


「あっ!ゴメン…。」


『何ボーっとしてんだよ?
また具合悪いの?』


「うんん。
大丈夫!
電話大丈夫だった?
急に声聞きたくなって…。
忙しいのにゴメンね。」


『今日はバイトも休みだから大丈夫だよ。
実莉部活だったんだろ?
ちゃんと温かくして寝ろよ?』


「うん。
ありがとう!
オヤスミ☆
バイバイ。」


『うん。
オヤスミ。』



プッープッー……。



記念日から数日。

私と高島君は相変らず仲良しだった。


お互い一杯メールもして。

でもメールしてると、私は声聞きたくなってつい電話しちゃうんだけど…。


学校でも休み時間に会う事も度々あった。



ずっとこんな穏やかな幸せが続けば良いな♪



ううん…違う…。



永遠に続くとさえ思って



疑う事も無く



信じてたよ。



幸せな日々を。