「そろそろ送って行くよ。」

「へ?
あっ…うん…。」



何回目かの深いキスの後。
もぅ外は真っ暗だった。

高島君の送って行こうかに、超マヌケ顔できょとんとしながら私は返事をした。



「ふはっ!あははっ!」



突然高島君は、笑いだした。

なんで?


なんで笑ってるの?



「あぁ。
ゴメン…。」



そう言いながら高島君は私にコートを着せて、フワッと抱き締める。



「これ以上こうやってたら、俺我慢出来なくなる…。
実莉の体調も良くないのに、今手をだしたら自分が許せなくなる。
ゴメン…。」



「………。」



高島君が私を見つめてる。


私も真直ぐに見詰められて、目が離せない。



黙ってるのに、ドキドキって口で言ってるんじゃないかって思う位ドキドキしてる…。


やっぱりまだ一緒に居たい。


まだ帰りたく無いよぉ!!