「実莉?」



高島君は手のひらに流れた涙にびっくりして、慌てて私をのぞき込む。



「ごめっ…。
なんか、幸せ過ぎて嬉泣き…。」


「……。
も~びっくりしたぁ!」



凄く安心した様に言うと、また私をギュッと抱き締めて、優しく髪を暫く撫でてくれた。





余りに居心地の良い腕の中。


神様どうか



どうかずっとこのまま



ここに居させて下さい…。



本当に心からそう思うの。



好きになり過ぎて



怖いの…。



今こんなにココに溢れている幸せが、溢れ過ぎてしまいそうで。


だから、願わずにはいられなかったんだ。